カラダの相談室

基本は日常的で些細な身体についての情報を発信していきます。

機能解剖から見えてくること

夏に入りそうでまだまだ涼しい日が続きますね~。

このままの気温でずっと過ごしたいです(笑)

 

私がパーソナルトレーニングさせていただいている方が、6/16に本戦らしく試合前の最後のパーソナルを今日行いました。

 

是非朗報を持ち帰ってきていただきたいですね!!

 

 

さて、前回もお話した機能解剖のお話ですが、機能解剖が有用であることは何となくわかりましたか?

 

目新しい知識を取り入れていこうとしたとき、大前提として基礎的な解剖学・バイオメカニクス・機能解剖学がなければ論文を読むこともままなりません。

 

新しいことを常に入れていくことはとても大事ですが、基礎的なことにも一度立ち返ってみると全く新しい気づきに繋がることもあります。

 

クライアントの満足のためにも、その部分は妥協せず行きましょう!

 

 

|肩甲骨の動作と上腕骨の動作の関係|

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肩甲上腕リズム

 

身体の仕組みの中には、肩甲上腕リズムというものがあります。

肩関節を外転していくとき肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節において、2:1の割合で動いていくというものです。

 

要するに、上腕骨が60度外転したら肩甲骨は30度上方回旋するということです。

 

 

外転において、肩甲骨の上方回旋を伴わなければ肩関節は奇麗に外転せず、インピンジメントを伴ったり骨頭の前方変位などを引き起こしてしまいます。

 

肩関節を外転していく筋肉は、

三角筋と棘上筋

 

肩甲骨を上方回旋させる筋肉は、

僧帽筋と前鋸筋

 

つまり外転動作では、これらの筋肉をタイミングよく協調させることにより成り立つというわけです。

逆に、これらのうちどれかにズレが生じてしまえばそれが痛みやだるさに繋がってしまいます。

 

私が見た中で、これらの筋肉のうち問題を起こしやすいのは、

棘上筋と前鋸筋になります。

 

この二つは弱化しやすい傾向がある為、かたに問題のある人に対してはしっかり見ていくようにしてください!

 

 

|インピンジメント症候群|

インピンジメントが起こる原因になりやすいのは、棘上筋の発火タイミングのズレによるものがおおきいです。

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インピンジメントの仕組み Shirley A. Sahrmann(2002) Diagnosis & treatment of movement impairment syndromes

左の画像では、三角筋と棘上筋が協調して引っ張っています。そのため骨頭は関節窩の中をきれいに回転し、スムーズに外転できています。

しかし、右の画像では棘上筋の発火が足りず三角筋メインで引っ張ってしまっています。それにより、骨頭が上に引っ張られ棘上筋腱を圧迫してしまっています。

 

 

こんな感じでインピンジメントが起こることが非常に多いです。(すべてではありません)

 

そのため、インピンジメントが疑われる人に対しては、ローテーターカフを調べていくのは有用だと思います。

 

 

 

長々と書いてしまいましたが、私が言いたいことは機能解剖学が非常に面白いということです!!

この面白さを誰かと共有したい今日この頃です(笑)

 

ではでは、次回もお楽しみに~!